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モテない男を描かせたら世界一!武者小路実篤が紡ぐ恋愛と『友情』とは。

友情

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作者:武者小路実篤

初出:大阪毎日新聞

出版:以文社

発表:1920

 

どうも、文学系青年・吉野シンゴです。

 

先日、大学の講義の中で、たぶんけっこう権威のある教授が小説の雑談をはじめ

「今の若い衆はどんな小説を読むのかね、全然分からん…君はなに読むの?」

と、僕に話題を振ってきました。

そこで僕はカバンからこの小説を取り出し、

「そうですね、最近は武者小路などを…」

と、とってもスマートな対応。

「な、今の若いのは白樺派の実篤の本なんて読んでるのか…これはびっくりだ」

僕がたまたま武者小路作品を読んでいたことで'若者'に対する評価が3は上がった。

 

と、いうわけで周りからの認識はすっかり文学青年でございます。

普段は『ドラゴンボール』とかしか読んでないけどな。

 

武者小路実篤白樺派、受験勉強で一生懸命覚えましたねー。お久しぶりです。

日本史は大の得意でしたよ!!得意でしたというか無理やり得意にしました(笑)

 

この『友情』を読もうと思ったきっかけは、「いつやるか 今でしょ!」の林修先生。

いつかテレビでこの小説を紹介していたので読んでみました。

 

青春時代における友情と恋愛との相克をきめこまかく描き、時代を超えて読みつがれる武者小路文学の代表作。

 

林先生によると、武者小路はモテなかったらしい。

そしてモテない作者はモテない男を描くのが巧い。

 

主人公・野島のモテなさっぷりが凄い。

 

脚本家の野島と、新進作家の大宮は、厚い友情で結ばれている親友。

野島は友人の妹・杉子を熱愛し、大宮に助力を願うが…

 

このあらすじだけで想像できると思いますが、この作品は典型的な三角関係を描く。

 

野島がモテなければ、親友の大宮のモテっぷりが凄い。

 

何気ない日常の風景から、恋愛と友情の絶妙な揺れ動きを描きます。

登場人物それぞれの気持ちが痛いほどに伝わってきます。

 

 一つ一つの言動から、野島と大宮の差が描かれていき、

なんというか…痛かった。

 

この物語は二部構成になっていて、言うなれば第一部は野島の主観を通して、

第二部は手紙という客観を通して描かれている。

この点も非常に上手くて物語が深く感じられました。

 

「あなたは何もかもご存知のくせして、無理にも友情をふるい起こしてその他のものを払いのけようとなさっていらっしゃいます」

 

“恋愛と友情”、青春における永遠のテーマを。

 

<総評>70%
<オススメ度>★★★★☆

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感想(8件)

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