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気まま夢日和

漫画・音楽・小説・スポーツ・料理etc...      やりたいことはぜんぶやる!!

H28年度版。'この小説がやばい!!'珠玉の小説10選。

どうも、小説中毒・吉野シンゴです。お久しぶりです。

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3/31。早いものでもう今年度も最終日。

今年もやります。

毎年恒例「この小説がやばい!!」。平成28年度版。

この小説中毒・吉野シンゴ、今年度も小説を読み漁ってまいりました。

今年度もオススメ小説が盛りだくさん!

では、早速ランキングの方、いってみましょう!!

 

 

第10位

舟を編む

 

「「あかり【明かり】」という言葉には、光や灯火だけでなく、証の意味もある。玄武書房辞書編集部の、十五年にわたる言葉との格闘は決して無為ではなかったのだと、いまこうして形となって明かされたのだった。」。

みなさん、辞書ってどうやってつくられてるのか考えたことがありましたか? 

 私は一切考えたことがありませんでした。

そもそも、人が辞書をつくっている、なんてことを思ったことがありませんでした。

言葉の意味なんて、そこに勝手に存在しているものだと思っていました。

今まで考えたこともなかったけど、あの辞書の言葉1つ1つを人が考え、作り出してるんですね…

言葉を、別の言葉で説明する…。冷静に考えると容易なことではありません。

辞書をつくるのにはこんなに膨大な苦労と時間がかけられているのか、と、思い知らされた。

たくさんの人が1つの辞書完成という目標に向かって進んでいく姿にはとても胸が熱くなりました。

また、主人公の馬締(まじめ)さんの不器用さが相当良い味出してました。

文庫版収録の馬締さんのラブレターは必見ですよ!(笑)

「自由な航海をするすべてのひとのために編まれた舟」。

不器用な熱意が重なったその先にあるものとはーーー。

 

<総評>60%
<オススメ度>★★★☆☆

 

 

第9位

月物語

 

'西尾維新'が描く『3月のライオン』×<物語>。

初西尾作品。

噂には聞いていましたが、やはりかなり独特な文体でしたね。

受け付けない人は受け付けないし、ハマる人はドハマりするんだろうな…

なんだろう、凄く軽くてテンポ良いんだけどちょっと痛いというか澄ましてる感じの文体!好き嫌いが壮絶に分かれるってのも納得な。

文通将棋のおよそあり得ない局面に込められた謎を二人が解き明かしていくという謎解き系のお話でした!

隠されたメッセージ…回りくどすぎだよっ!!(笑)ま、それが良いんだけど。

「通じなくても、指し示す。」。

 

<総評>80%

<オススメ度>★★★☆☆

 

 

第8位

友情

 

モテない男を描かせたら日本一。

'武者小路実篤'が紡ぐ恋愛と『友情』とは…!!

どうも、文学系青年・吉野シンゴです。

 先日、大学の講義の中で、たぶんけっこう権威のある教授が小説の雑談をはじめ

「今の若い衆はどんな小説を読むのかね、全然分からん…君はなに読むの?」

と、僕に話題を振ってきました。

そこで僕はカバンからこの小説を取り出し、

「そうですね、最近は武者小路などを…」

と、とってもスマートな対応。

「な、今の若いのは白樺派の実篤の本なんて読んでるのか…これはびっくりだ」

僕がたまたま武者小路作品を読んでいたことで'若者'に対する評価が3は上がった。

一つ一つの言動から、野島と大宮の差が描かれていき、

なんというか…痛かった。

この物語は二部構成になっていて、言うなれば第一部は野島の主観を通して、

第二部は手紙という客観を通して描かれている。

この点も非常に上手くて物語が深く感じられました。

 「あなたは何もかもご存知のくせして、無理にも友情をふるい起こしてその他のものを払いのけようとなさっていらっしゃいます」 

“恋愛と友情”、青春における永遠のテーマを。

 

<総評>70%
<オススメ度>★★★★☆

 

 

第7位

キケン

 

「全力無意味、全力無謀、全力本気」!
[成南電気工科大学 機械制御研究部略して[機研(キケン)]!!
理系男子大学生たちの熱い青春の記録!!!
この『キケン』は高校1年の時に行われた'ビブリオバトル'で知りました。
'ビブリオバトル'ってご存知ですか??
正式名称'知的書評合戦 ビブリオバトル'!
自分の好きな本を紹介して、最も読みたいと思う本を投票で決める大会です!!
その時の班予選で友達が紹介してたのがこの『キケン』です!
ただ、コレを高一の時に読んでたら俺は理系の道に進んでたかもしれないので、あの時すぐに読まなくて本当によかったです(笑)
あのー、正直なこと言うと、普通でした……
いたって普通の小説…って感じ。
普通に笑えて面白いけど、まー別に普通だなー、こんなもんかーって感じ。 
第2章までは!!
第3章!いきなり、理系男子がラーメン作りに本気になる話に!(笑)
学祭のラーメン模擬店で部長上野から出された指令は、売り上げ100万円越え!
それを達成するために元山たちが、本気でラーメン作りに!!
キャラの濃さが面白かったです!
'成南のユナ・ボマー'上野、'大魔神'大神。
そんな2人の上級生に振り回されても必死こいてついていく新入生一同(笑) 
ホントに話のテンポが良すぎてスラスラ読めます! 
あと、真っ当な部活動の内容はあんまり小説では語られないんですよね!(笑)
上で書いたようなラーメン作り、'大魔神'大神の淡い恋の物語、'成南のユナ・ボマー'と教授との壮絶な闘いなどなど、そんなことに情熱を注ぐバカバカしいけど熱すぎる物語が、熱く語られています!! 
そして、上手いと思ったのが、大人になった元山がその妻に自分の大学の青春時代を語っている、という設定。
自分の過去の大切な時代の話を大切な人に話すのって、凄く楽しいし嬉しいことですよね!
そして、過ぎ去ったからこそ感じられること、その当時は気がつかなかった大切なことが、大きくなって改めてその当時を振り返ることではじめて分かる…
最終章には不覚にも感動してしまいました。
自分はまだ大学生ですけど、また自分が大人になったら大切な人たちに自分の大学時代を語れるような、これからもそんな大学生活を送りたいと思いました! 
 
<総評>65%
<オススメ度>★★★★☆

 

 

第6位

蹴りたい背中

 

史上最年少19歳での芥川賞受賞作、『蹴りたい背中』。

19歳…負けてられんな。

高校クラスの余り者の男女の奇妙な関係を、絶妙なリアリティで描いた青春小説。

いや、青春なんかじゃない。

これは思春期小説。

冒頭から見せつけられた、捻くれた思春期特有の気怠く毒々しいこの雰囲気。

青春? ハッ。っていうこのスタンス。

 

<総評>72%
<オススメ度>★★☆☆☆

 

 

第5位

氷菓

 

省エネ少年が好奇心旺盛少女とその仲間たちに引っ張られていろんな謎を解いてくってのが話の筋。 

省エネ少年、良いね。

「一円以下の価値のものを拾うために身を屈めても、必要なエネルギー消費は一円を上回ってしまうというのは省エネ者の間の常識」らしい。なんか好き。

省エネ少年がなんだかんだいって一番はたらいてるのも微笑ましかった。

ちょっとした成長もみられてね。

「……いい加減、灰色にも飽きたからな」。 

あと、廃部寸前の部活を一年生が立て直すってのも青春感あって良いよね! 

とっても爽やかな青春小説。テンポも良。

まぁ、良くも悪くもあっさり読めてしまう。

 『氷菓』と命名された文集に秘められた33年前の事件の真相とはーー。

「きっと十年後、この毎日のことを惜しまない」。

 

<総評> 65%
<オススメ度> ★★★☆☆

 

 

第4位

葉桜の季節に君を想うということ

 

物語終盤のどんでん返し、真相が明かされる場面にはもう…

バラまかれた伏線がラストのどんでん返しに収束する。

ただ、ミスリードが過ぎるというか、エピソードに無理があるというかそういうのは感じてしまった。

このテの作品はあまり何か言うとネタバレになってしまいそうなのでこの辺にしておきます。 

ミステリ小説としてはもちろん一級品なんですが、

僕はなによりも「何でもやってやろう屋」・将虎の生き様に惚れてしまった。

作者も、ミステリが描きたかったというよりは、彼らの生き様が描きたかったんだと思う。知らんけど。たぶんそうだろう。

「いま笑ったな?俺は冗談を飛ばしてるんじゃないぞ。現実可能か不可能かは、やってみてはじめてわかることだ。頭で考えただけで結論を出してしまうやつは、結局その程度の人間でしかない。俺は生きている限り挑戦するよ」。

したいことが多過ぎる系人間。僕も同じです。「何でもやってやろう屋」、良いですね。

また、この小説にはある70歳の爺さんが出てくるんだけど、その人もーカッコいい。

「つまり何が言いたいのかというと、気持ちひとつなんだよ。やる気があれば年齢なんて関係ない」。

こういうジジイに、私はなりたい。

とにかく、ミステリも生き様も素晴らしかった『葉桜の季節に君を想うということ』の紹介でした。

 

<総評>62%
<オススメ度>★★★★☆

 

 

第3位

イニシエーション・ラブ

 

うわぁぁぁあぁぁ!もう‼︎

なんて小説を読ませてくれてんだ‼︎!

 
<総評>60%
<オススメ度>★★★★☆
 
 

第2位

やはり俺の青春ラブコメは間違っている。

 

ラノベ

ラノベは食わず嫌いしていたのだが、本当に面白かった。

私が目指している文体はこういうものなのかもしれない。

 

<総評>96%
<オススメ度>★★★★★★
 
 

第1位

四畳半神話体系

 

とんでもない傑作と出会ってしまった。

『四畳半神話体系』。

実に知的かつ呆れるほどの馬鹿馬鹿しさで青春の煩悩を描き出す。

キャラも最高に立っている。

それでいてあの構成力。

各所に散りばめられた伏線が心地良い。

「薔薇色のキャンパスライフ」は目の前に。

 

 <総評>94%
<オススメ度>★★★★★★ 

 

 

以上、10作品。

いかがだったでしょうか。

さて、今年度ももう終わりです。

来年度こそは規則正しい生活を送ります。本当ですよ。はい。

それでは。

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